仕事に情熱をもてなくなった時、いくつかのアプローチがありそうです。
まず、初心に戻ってみること。
一番最初にこの仕事をやってみようと思った時に、自分がそれに対して持っていた情熱を思い出してみるのです。やってみたい! やってみよう! と感じた瞬間です。
もし、最初に情熱を持っていたわけではなくて、「なんとなく」始めた職であれば、その職に就いていて楽しかったこと、遣り甲斐を感じた瞬間、キッカケを思い出してみます。
いずれにしても、そう感じた瞬間に自分が見たもの、自分の様子・服装、時間、季節なども出来る限り詳細に思い出してみます。お客様からありがとう!と言われて嬉しかった瞬間の、自分のハートが暖かくなった感覚とか、その直後に見た時計とか、その時に回りに誰がいたか、などなど……。
いずれにしても、自分にとって何らかの動機、遣り甲斐、楽しみ、喜びがあったから、その仕事をしてきたのでしょうから、その感情・気持ちを自分の中に再燃させることです。
記憶をたどっている時には自分の潜在意識はそれを現実と区別出来ませんから、その瞬間はそれが現実になります。そこにドップリ浸かって、自分の内にある情熱がメラメラと再燃するのを感じてみます。
多分、今は情熱を失ってしまったとしても、それはもともと持っていた興味・情熱の核の部分は相変わらずそこにあって、その上にたくさんのゴミがついてしまっただけなのかも知れません。
ゴミがついてしまうと、核の喜び・ワクワク感が感じられなくなりますから、面白くなくなって、惰性や義務感で仕事を続けることになりがちだと思います。
今の職場で人間関係が負担だ、という場合は、一つは自分がそれを経験した意味を見つめてみてもいいかと思います。
つまり外界は内面の反映だと考えた時に、この場所とこの環境で自分は果たして何を学ぼうとしているのか、それが嫌だと感じている自分は本当は何に反応しているのか?を見つめてみるわけです。
人間関係が苦しかったり、仕事の要請が重いとういことは、どのような仕事においてもあることです。ひょっとしたら、それから逃げ出して他に移っても、同じようなことがまた起こるかも知れません。特に自分が学ぶ・気づく・受け容れることなく、そこから抜け出そうとした場合はその可能性が高いように感じます。
でも、逆に、自分が慣れた環境でも、自分のためにならない職場から抜け出す勇気を持つための経験かも知れません。
学び・気づき・経験については、本当に千差万別なので、次にいくつかの例をあげてみたいと思います。