アトピーのような皮膚に症状が出ているものについては、とても難しいところがあります。というのも、根本的なプロセスは体の内部で起こっているのに、それ
が湿疹として表に出てきているので、表面の症状をいくら分析しても体の内部のプロセスを推定するのは難しいのです。
しかし、一般的には体内に「毒素(※)」が蓄積されていて、その排出が上手に行なわれていない、という側面は必ずあると思いますので、リンパ腺排出や肝 臓・腎臓機能のサポートはします。頸のリンパや手足の甲を触ってみてゴリゴリがあったら必ず排出を始めます。
(※)「毒素」というのは大雑把な表現ですが、親から受け継いだもの、普段の食生活などから来るもの、などで体から本来は排出されるべきもの、です。添加
物、過剰に摂取した食べ物、ホルモン剤、薬害、など。
さらに加えて、アトピーが発症するのが子供である場合が多いことから、子供の症状の原因の大きな部分が実はその子自身ではなく、家庭内にあるという側面も考えなくてはなりません。
例えば、兄弟間の競争関係であったり、親からのプレッシャーであったり、或いは夫婦間の不和が問題だったりします。これについては、ご家庭内の様子を一度ゆっくりと見直していただくことになります。
アトピーに限りませんが、皮膚に症状が出ている場合に考える可能性としては次のようなものがあります。
自尊心が低い場合、怒りなどの感情が溜まっている場合、周囲の環境を安全だと感じていない場合、そして体内に毒が蓄積されていてそれが排出されている場合、などです。
自尊心については、恥・羞恥心などにも関連します。あるいは場合によってはセックスに伴う罪悪感が皮膚の症状として出ることもあると思われます。
怒りなどの感情が溜まっている場合は、その感情の原因となった経験や周囲の環境を判断して、その感情を解放してあげることが必要です。赦しのプロセスも定期的に必要かも知れません。
周囲の環境を安全だと感じていない場合については、自閉症や多動症、あるいは精神的な疾患の場合もありますが、恐怖心の根幹となっているエッセンスを判断して、それを解放することが重要かと思います。
毒素の蓄積については、皮膚も毒だしの器官ですから、それを薬などで抑圧することがないように(日常生活に重大な支障がある場合は判断が必要ですが)、徐々に毒を出していくことをサポートするようにします。