不安感
日常生活では不安を感じることが少なくありません。
将来災害や病気や事故など何か悪いことが起きるのではないか、相手の気持ちが変わるのではないか、などなど。具体的に何を不安に感じているのかわからなく
ても、何か落ち着かない、寒気を感じるというようなこともあろうかと思います。
これは大きな意味では、生存の恐怖につながるものだと思いますが、突き詰めていくと「体の中にいても安心出来ない」というエッセンスでもあります。
自分の内部でこの不安感・恐怖心を作り出している場合もありますし、外部の影響を受けている場合も
あります。周囲の人が不安を抱いていると、それが自分に共鳴して自分のボタンを押されます。きちんと自分のオーラ(エネルギー・フィールド)の境界を保っ
ていれば大丈夫なのですが、ショックや恐怖心でオーラの境界が弱っていると、外部のエネルギーの影響を受けてしまいます。
また、自分の内部で作り出しているものは、しばしば幼少期に経験した、親などから「愛されない・愛されていない」という恐怖に原因があるようです。
母親の胎内にいた時には、とても温かく安心だったのに、体から出ると音や光の刺激は強く、周囲の人は怒りや不満や恐怖のエネルギーをぶつけてきます(特に
新生児は視覚は弱いですがエネルギーのレベルではとても開いていますので、周囲の人の感情などを直接的に経験できます)。
さらに成長すると親などからは「条件付の」愛を経験します。あなたが「いい子」にしていればとか、言う通りにすれば、愛してあげる、というものです。ある
いは親自身も毎日不安感にさいなまれている姿を見て子供は育っていきます。
これが根源的な不安感を抱きやすい傾向の温床となっていき、今の自分の学ぶべき課題(例えば自尊心の低さに基づく不安感の克服)に関連するボタンを押されると、一挙に不安になってしまうのです。
不安感を克服する方法としては、まず自分をしっかりと持つこと(自分の体をしっかりと支配する)、オーラを張って外部の影響を受けないようにすること、そして今自分のどのボタンが押されているかを認識してそれを解放し克服するようにすること、などでしょうか。
もう一つの可能性としては「今自分が持っているものが奪われてしまう不安」が根本原因であることもあります。つまり欠乏感です。手元にあるものがいつ無くなってしまうかというエッセンスですが、これはプロセスを信頼することができないということかと思います。
「お金は使ってしまえば無くなってしまう」から「金は天下のまわりもの」への転換、または「やっと得た愛を失いたくない」から「愛は無限なのでいくら与え
ても枯渇することはない」への転換といった普遍的な原則を体に染み込ませることが、そのような方の学びのテーマなのかもしれません。
他にも不安の原因の可能性はありますので、セラピーでは具体的にクライアント方が不安になる要因を調べていき、それを克服するお手伝いをさせていただいています。